何もできなかった。 自分独りでは、何もできない。 なのに。孤独感があたしを包んだ。 それで強がった。 孤独感に守られながら、強がってた。 でも正樹と出会ったあの木の下で。あたしは弱さを見せた 強がらず、正樹をひたすら信じていた。 だけど、消えてしまった記憶によって。あたしを包む孤独感はあたしの殻になった。 それだけが唯一の仲間だったから。 『あたしを分かってくれる。』 あたしは孤独感に、 甘えていた。