痛い………… 助けてよ、正樹 ――――『友姫』 あたしの名前を呼んで。あたしの身体に触れてよ……… どんな人かなんてわからない貴方が。今とても愛しくて…。 「………………っ……正樹…」 声にしただけなのに。涙が出てきて……… …そんな 弱い自分が、イヤで、情けなくて、 「うっ、………………ひっ…く………………」 「神田!!!」 だから。 吉濱が来たときに…。 あたしは声を我慢したの 弱いあたしを。大嫌いな吉濱に見せたくなんかなかったから……… あたしは 強がったの