LASTLOVE

「…大丈夫?」

「うん…。」

あたし達はカロリーメイトで朝食をすませ、支度を整えると砂地へ向かった。

春と美月は来る気配すらない。

「もしかして…来ない気なのかな?」

「あんなことしたら来れない気持ちもわかるけど…」
「決まりは決まりなのに…帰れないじゃない…。」

待ち合わせ時間を30分ほどしてから、先に美月が、後から春がやって来た。

あたしは二人とは目を合わせなかった…というか合わせられなかった…。

政樹が打ち合わせをして森に行く方向を決めてくれると、あたし達はすぐに解散して出発した。