LASTLOVE

「知らない…!」

あたしは座り込み再び泣き出してしまった。

「泣かないで…夢…」

肩を抱き寄せられた。
逃げようとしたけど、春の力が強くて逃げられなかった。

「夢は彼氏さんといて幸せなの?」

あたしは頷いた。

「知ってる…昨日エッチしてたもんね。」

あたしに衝撃が走った。

「見てたの…?」

「見られるはずないだろ。一瞬だけ、久しぶりに夢のキレィな体を見たけど…」
「…最低。」

「たまたま通り掛かっただけだから!!…でも思った。夢はずっと俺だけのものだと思ってたのに違うんだなって…。」