LASTLOVE

浜辺で一人で泣いた。
政樹がすぐ後を追いかけて来たけど振り払ってしまった。

そんな自分にも嫌気がさす。

(もぉヤダ…聞かなきゃよかった!!)

「相変わらずギャーギャー泣くんだな。」

(へ?)

見上げると春がいた。
頭をポンポンしてくる。

「やめて。」

顔を見られたくなくて俯いた。こんなとこ政樹に見られたら最悪だ。

「奈緒は夢とは真逆だよ。夢は素直だな…」

「…何?いきなり?」

「話し合っても正当化されて終わり。俺、あいつとは恋愛向かないのかも…。」
「…もっと意見言ったら?」