LASTLOVE

「もちろん大丈夫だよ!あたしには政樹ダケだもん。」

「向こうがどぉ思ってるのか…それが心配だな。」

確かに浜辺で、なんとなく嫌な感じがした…。
でもあたしは政樹を心配させたくなかったから、大丈夫って笑って答えた。

それから再び森に繰り出すとをかき集めた。

あたし達は、浜辺を歩き、岩や石のあるところに、魚を取れるよう石で囲んだ罠を作った。

日が落ち始め、海が朱く染まる。

「キレイ…。」

あたしと政樹は手を繋いで砂地に戻った。
こんな時ダケド、二人っきりで夕日を独占していると、ついロマンチックな気持ちになる。