LASTLOVE

「あっ!もしもし。」

(出た…!)

「…はい…はい。わかりました。すぐに来て下さい!」

(助かった!)

「LAST LOVE…。」

政樹はそう言うと電話を切った。

「何だって?」

政樹は、あたしを見つめた。

「崖の下の海岸に来るから、そこで待ってろって。」
「あたし達助かったんだ!早く帰りたい!」

「ああ…」

政樹は浮かない顔をしていた。

「何だか、簡単過ぎないか?最後に、LAST LOVEって言っただろ?」

「うん。何で言ったの?」
「運命の相手で間違いないなら、キーワードを言えって言われたからさ…それって、最後に何か仕掛けられそうじゃないか?」