「夢…なんでほかの男に抱かれてるんだよ…?」

恐怖、怒り、悲しみ…色んな感情が入り交じり何も言えなかった。このまま、殺されるのかと思う程、春は殺気立っていた。

「なぁ…?」

そう言うなり、春は激しくキスをしてきた。息も出来ないくらいの。その最中に春は、自分のリングをあたしの中に何度も入れた。だが、リングは無反応だった。

「ちくしょう!」

春は怒りに任せてリングを投げるとあたしを突き飛ばした。

「お前らのリングだけ渡せ!」

あたしは、急いでデニムを履いて政樹に駆け寄った。
「無いわよ!リングは無い!」