LASTLOVE

「ただの実験なのよ?そんなことする必要ある?」

奈緒はあたしの考えには反対のようだった。

「まぁ…奈緒。」

春が割って来た。
あたしは続けた。

「火があれば例え夜が来ても光があるし、動物よけにもなる。料理も出来る。
どんな状況でも飲み水と火と食料の確保は欠かせないと思う。」

「…そうね。」

「じゃ、夢と政樹に焚火は任せよう。」

春の提案ですぐに各自が行動を始めた。

二組は別々のルートに向かって探索に向かった。
あたしと政樹は砂地を出てすぐの場所に焚火を起こすことにした。