LASTLOVE

スコールが止んでから、お互い別々の道へと向かった。ヒントが何だったのかは気になったけど何も聞かなかった。

「ねえ、政樹…大丈夫?」
「美月のこと?亡くなった…それはショックだし…この状況も…まだイマイチ理解出来ないな。」

「うん。現実感無いね…。」

「夢…守るからな?」

「うん…。」

その一言は、なんだか頼りなく聞こえた。やっぱり、自分の身を守れるのは自分だ。政樹にばかり頼ってはいけない。夢は、自分にそう言い聞かせた。

暫くすると、再び空はカラッと晴れ上がり太陽の光が森に溢れていた。