LASTLOVE

「もしたしたら、生きている可能性はある。片足を無くしてな。」

吐き気が込み上げる。それにしても、何故、美月は雪崩に巻き込まれたのだろうか。昨日は、あたしと政樹も崖にいた。

(もしかして…監視されてた?)

背筋が凍る。そこまでして、あたし達を引き裂きたかったことに…。そして、その執着心の招いた結果に…。

「春は見てないからわからない。気をつけて。」

奈緒が慎重に言う。それはまるで警告のように聞こえた。

「わかった。」

「二人は謎は解けたの?」
「ヒントは得たよ。二人は?」

「あたし達も!お互い検討を祈ろう。」

「うん。」