LASTLOVE

「あ…あの靴…」

黒地にピンクのラインのスニーカー。あれは美月が履いていたスニーカーだ。
二人は慌てて駆け寄ると靴には、ベットリと血が付いていた。

「え…まさか…」

二人は血の気がサーッとひくのを感じた。

「きゃぁぁぁ!」

突然、奈緒が悲鳴をあげた。

「どうした!」

「あ…あれ…足…!」

奈緒は一点を凝視しながら、指を差した。

「うっ…!」

翔は吐き気が込み上げてくるのを耐えた。
二人の目の前には、岩の下からふくらはぎから足の部分までが見えた。一瞬、それが本物か疑うもすぐにそれが美月の足だとわかる。