奈緒と翔は、崖を通り越し、一番先の海岸で一晩を明かした。
地震があった時もその海岸にいたのだが、自分達のいる海岸にまで、土砂が流れ込み、たくさんの岩や石が海になだれ込んだ。
「危なかったわね。これに巻き込まれたら…ケガじゃ、すまなかったかも。」
「ああ。また崖崩れがあるかもしれないから、すぐ移動しよう。」
奈緒と翔は直ぐさま崖崩れの無かった海岸側から、移動しようとした時だった。
「奈緒!」
「どうしたの?」
「あ…あれ…」
翔の声は震えていた。指を差した先には岩のすき間に靴が落ちていたのだ。
地震があった時もその海岸にいたのだが、自分達のいる海岸にまで、土砂が流れ込み、たくさんの岩や石が海になだれ込んだ。
「危なかったわね。これに巻き込まれたら…ケガじゃ、すまなかったかも。」
「ああ。また崖崩れがあるかもしれないから、すぐ移動しよう。」
奈緒と翔は直ぐさま崖崩れの無かった海岸側から、移動しようとした時だった。
「奈緒!」
「どうしたの?」
「あ…あれ…」
翔の声は震えていた。指を差した先には岩のすき間に靴が落ちていたのだ。

