LASTLOVE

遺跡までの道のりは、無我夢中で歩いていたから、あっという間に時間がたっていた。日も大分高くなり、じっとりと汗ばみ、くたくたになって、あたし達は日影に座り休憩した。

あれから、時折、小さな地震は何度かあったが、さっきのような雪崩はなかったようだ。

すでに終わりかけのカロリーメイトを食べてまた出発する。水は傷んでしまったようで飲めなかった。

「このままじゃ、まずいよ。食料と飲み物を見つけなきゃ。」

「遺跡にあった滝の水なら飲めそうじゃないか?食料は歩きながら探すしかないな。」

しかし、実際に食べられそうな植物は中々見つからなかった。