LASTLOVE

「やるのは許せないな。だけどリングの意味はわかった…。」

「そうね。」

二人はしばらくそこに座っていた。その時だった。再び巨大な地震が起こったかと思うと突然地響きが起こり、崖があっという間に海に飲み込まれるように崩れ始めた。

「きゃあああ!」

「ヤバい!」

ドドドド―――………

樹木が薙ぎ倒され一瞬にして足元がどこかへと消え去っていた。

「きゃあああ!」

美月の悲鳴はまるで、断末魔のようで、春は遠退く意識の中、美月の手を握った。

―――………

「夢!崖が!」

あたし達はその場にうずくまって地震がおさまるのを待っていた。