LASTLOVE

抱き合ってキスすると、また抱き合って…それを繰り返しあたし達は場所を移動した。

春はいつの間にかあたし達に背を向けて寝ていて、心なしか肩が震えていた。

でも、もう元カレなんてどうでもよかった。

―――………

「それじゃ、決めたペアでリングを付けましょう。」
奈緒がリーダーとなって箱を持っていた。

「白、赤、青、どれにする?」

「どれでもいいよ。もめるほうが大変だから。」

政樹が回りの様子を伺ながら言う。

「じゃあ、春と美月さんから選んで。」

奈緒は、遠慮かちに言った。不本意な結果になった二人に気をつかったのだろう。

「どれでもいい。」