LASTLOVE

「そんなこと今更わかんないよ!!」

あたしは顔をあげて春を見上げた。

その瞬間…春があたしを押し倒して抱きしめた。

「えっ…!!ちょ…!」

「何もしないよ。だけど…泣かないで。」

「…こんな慰めはいらない…」

「夢…。今日だけでいいからチャンスをくれないか?今日だけ俺を見て?考えてほしい…一緒にいるんだから…。」

「そしたら‥まずどいてくれる?」

春はあたしを抱き起こし隣に座った。

「明朝まで…頼む。」

「何も変わらないと思うよ?」

「一緒にいてほしいんだ。だから昔を思い出してほしい…」