LASTLOVE

あたしはやみくもに走り、砂浜で泣き腫らした。

声を必死で抑えても、涙は止まらない…。

(なんでなの政樹…?あたしに愛想が着きた?あたし惨め…。もぉ脱出なんてどおでもいい…。)

少したってから春が駆け寄って来た。

「大丈夫?…なわけないよな…。明朝集まろうって話して来たから。」

「…んなの…もぉいい…」

「夢…前からそうだったよな。意地はるなよ?」

「ほっといてよ…お願い…」

「夢が泣いてるのにさ…ほっとける訳ないだろ?わからない?」

「…わかんない…」

「俺がどれだけ夢を好きかわからない?」