LASTLOVE

あたしは春の話もろくに聞かずに砂地に戻った。

まだ2人は来ていない…

(話すことなんか無いでしょ?早く戻って来て…)

あたしはかなり焦っていた。
隣に座る春も政樹と美月を気にしているようで、そわそわしていた。

そして…

2人は現れた。

「政樹…!!」

あたしは駆け寄ろうとした次の瞬間…

ナンデ‥?

政樹は美月と手を繋いで現れた…

「政樹…?」

バツの悪そうな顔で政樹はあたしを見た。

「夢、少しこのカップルでやって行こう。」

言葉が出てこない。

「脱出のためにも今日はこのカップルで。明朝また考えよう?」