LASTLOVE

身体を触りながら首にキスマークをつけた。
見なくても濃くつけられたのがわかる。

「夢…」

体が震えた。
今は抱かれたくない…。

でも意志に反して政樹の行為はエスカレートした。

乱暴に服を脱がされると覆いかぶさってきた。

好きな気持ちが一瞬で凍り付き、恐怖心で満たされる。

…その時…
遠くから4人の声が聞こえて来た。

あたしは思わず政樹を突き飛ばし急いで服を着た。

政樹は何も言わずにあたしを見つめていた。

(あたし達…ダメになりそう…)

心の片隅であたしは思った。
今までにない気まずい空気があたし達を包んでいた。