LASTLOVE

(なんで‥なんで美月さんと寝たの‥?)

身体だけ‥?

それとも政樹が選んだのはあたしじゃなくて…美月さんだったの?

やり切れない思いだけが残る。

大粒の涙をポタポタと流しながら、あたしはいつまでも座り込んだままでいた。

大分時間がたってから、あたしは薪を拾い集め、政樹のもとへ向かった。

何を話せばいいのかわからない…

これからあたし達がどぉなるのかもわからない…

(…別れ…。)

自分の中にぼんやりと別れという想いが込み上げてくるが、好きなのは変わらない。

(春の時と一緒だ…。)