LASTLOVE

「好きじゃない!!もぉやめて!!」

あたしは思わず叫ぶと立ち上がり、その場から駆け出した。

頭が混乱して何も考えられない。

もし本当に政樹が美月を抱いていたら…

考えたくもなかった。
立ち止まるとあたしはしゃくり上げて泣いていた。

「夢!!」

気付いたら、目の前には政樹がいた。

「目が覚めたらいなくて…またどっかに連れ去られたのかと思った…。」

あたしを抱きしめようと引き寄せられたが、あたしは思わず拒否してしまっていた。

「どうしたの?何かあった?」

政樹は心配そうに聞いてきた。