ふらふらとした足取りで石川は立ち上がる。炎が二人の周りで燃え盛る。
「何故?お前が捕まってから毎日考えた事だ」
「理由ですか?逆に僕が知りたい位ですよ」
「殺しに、理由が無いって事か?」
「ええ」
不意に、高濱の身体が沈み込むと、石川の身体が思い切り吹っ飛ぶ。アッパーカット。高濱は本能の赴く侭に、石川を殴り付ける。
「先輩……」
横たわる石川の元、瀬戸はゆっくりと近付き悲しげな声を上げる。
「親族を殺された人間の気持、分かりますか?」
詰問をする訳でも無く。只、静かな問い掛けで石川に語り掛ける。石川は、視界が呆けているのか、瀬戸の顔が分からずに項垂れた侭で話し出す。
「分かっていたら、こんな事には成って無いよ」
押し問答に成る事も無く。騒々しい回りとは別次元に居ると思える程に、三人の間には重く静かな空気が流れる。
「もう、良いんだよ」
頭を左右に振り、高濱が二人の間に割って入る。
「お前が殺しをした理由を知ったとしても、死んだ家族が生き返る事は無いんだ」
徐々に、三人の周りに警察官が包囲網を作る。
「これだけの騒ぎを起こしたんだ。俺だって立派な犯罪者だよ」
「平和が一番だって云っていたタカさんからは、想像がつきませんよ」
「お前さんを、法が裁く事が出来ない可能性の方が高かった」
「何故、そう思うんですか?」
「何故?お前が捕まってから毎日考えた事だ」
「理由ですか?逆に僕が知りたい位ですよ」
「殺しに、理由が無いって事か?」
「ええ」
不意に、高濱の身体が沈み込むと、石川の身体が思い切り吹っ飛ぶ。アッパーカット。高濱は本能の赴く侭に、石川を殴り付ける。
「先輩……」
横たわる石川の元、瀬戸はゆっくりと近付き悲しげな声を上げる。
「親族を殺された人間の気持、分かりますか?」
詰問をする訳でも無く。只、静かな問い掛けで石川に語り掛ける。石川は、視界が呆けているのか、瀬戸の顔が分からずに項垂れた侭で話し出す。
「分かっていたら、こんな事には成って無いよ」
押し問答に成る事も無く。騒々しい回りとは別次元に居ると思える程に、三人の間には重く静かな空気が流れる。
「もう、良いんだよ」
頭を左右に振り、高濱が二人の間に割って入る。
「お前が殺しをした理由を知ったとしても、死んだ家族が生き返る事は無いんだ」
徐々に、三人の周りに警察官が包囲網を作る。
「これだけの騒ぎを起こしたんだ。俺だって立派な犯罪者だよ」
「平和が一番だって云っていたタカさんからは、想像がつきませんよ」
「お前さんを、法が裁く事が出来ない可能性の方が高かった」
「何故、そう思うんですか?」


