もしも未来を想えたら

「ね?どこ行く?」
 みゆきが言った。
 朝は肌寒いどころか、寒い。
なんといっても、北海道だからね、現在位置。

 「寒いからささぁ、室内がいいよね」
 なんて、私は軽々しく言った。
 「でもさ、せっかくなんだしさ、外の景色観ようよ」と晴香は言う。
 「真里菜?どうしたの?」

 みゆきが訊いた。 

 真里菜は一点をずっと見つめていた。


 多分晴香も気付いていると思うけど、何も言わなかったに違いない。


 「いや、あの子、ひとりじゃん?3組の・・・」
真里菜がぼやいた。


 ’あの子’の方を皆が見た。



 確かに一人だった。一人で右往左往していた。多分真里菜はあの姿に何か感じたんだろう。



 「桜ちゃんじゃない?」


 晴香が思い出したよ、と名前を教えてくれた。


 かおりは、少し赤くかじかんだ手を吐息てホーホーと温めた。


 どうでもいいや、そんな事。