❀心の色❀ ~スクエア外伝~




 何?


 自分と会社の事しか考えてないくせに。


 私の事なんて全く考えてないくせに!!


 


 『お言葉ですが、私にも意思というものがあります。』




 『貴方の意思なんて聞いてないわ。
  ただ私や、お父様の言うことを聞いていればいいのよ。』




 『私の意志は聞き入れてはくれないのですか?
  お母様達の言う通りにしていればいいと?』



 『そうよ。』



 『私は、今まで散々お母様達の言うことを聞いて、
  その通りにしていました。でも、もううんざりです。
  私はお母様達の操り人形じゃない!!
  きちんと自分の意思を持った一人の人間です!
  お母様達は私の事を一人の人間として見て、
  扱ってくれていましたか?
  違いますよね?
  ただ自分の思い通りに動く、
  人形としか見てはくれていなかった!
  自分や、会社の事ばかり優先して、
  私の意志なんて聞き入れてくれたことは無かった!!!!』

 

 
 『ええ、そうよ!
  貴方は私達の、
  綺麗で可愛いお人形でいればいいのよ!!
  私たちに恥を欠かせない、
  役に立つ道具であれば十分よ!!』



 
 こんな人なんか…




 『貴方は私の母親なんかじゃない!』




 ここまで言うと、私は食堂を飛び出して、

 自分の部屋へ走った。