「奇遇ですね」
私は軽く挨拶をしてスツールに座る。富田が軽くグラスを掲げて挨拶して来る。
「バランタインの十七年、貰えるかな?」
私がママに声を掛けると、ママは静かに頷きグラスに氷を放り込み酒を注ぐ。今日のママは機嫌が悪いみたいだ。何時もの丁寧な作り方とは違い、手を抜いた作り方に成って要る。
「この間、変死体が発見されたんだがな」
「変死体なんて、別に珍しくも無い」
「一見老衰による死体に見えなくも無いが、腕に注射の跡があってな」
「無理心中でしょう?」
「田中陽一郎と梅子夫妻。同時に老衰で死ぬとは思えねえからな。初めは老衰かと思ったが、調べたら注射の跡があって、体内からは薬物反応だ」
「殺されたって事だね」
「立派な殺人罪だ」
「殺されるに至る原因は?」
「色々だな。正式発表をするにしても、でけえ汚職事件があったから、社会の関心の殆どはそっちに向いている。俺達も躍起に成って調べる気はないな」
「黙殺って所かね?」
「まぁ、そんな所だ」
私は軽く挨拶をしてスツールに座る。富田が軽くグラスを掲げて挨拶して来る。
「バランタインの十七年、貰えるかな?」
私がママに声を掛けると、ママは静かに頷きグラスに氷を放り込み酒を注ぐ。今日のママは機嫌が悪いみたいだ。何時もの丁寧な作り方とは違い、手を抜いた作り方に成って要る。
「この間、変死体が発見されたんだがな」
「変死体なんて、別に珍しくも無い」
「一見老衰による死体に見えなくも無いが、腕に注射の跡があってな」
「無理心中でしょう?」
「田中陽一郎と梅子夫妻。同時に老衰で死ぬとは思えねえからな。初めは老衰かと思ったが、調べたら注射の跡があって、体内からは薬物反応だ」
「殺されたって事だね」
「立派な殺人罪だ」
「殺されるに至る原因は?」
「色々だな。正式発表をするにしても、でけえ汚職事件があったから、社会の関心の殆どはそっちに向いている。俺達も躍起に成って調べる気はないな」
「黙殺って所かね?」
「まぁ、そんな所だ」

