一服点け様とする私の手を、関が静かに掴んで来る。
「その煙草、もう止めた方がええんとちゃうか?」
「如何して?」
「自分を死に追い込む生き方は、関心せんな」
「勝手にするさ」
「あかん」
「何故?」
「ワシが必要としてるからや」
視線が絡み合う。私は静かに視線を逸らしてグラスを見る。氷がグラスの中で溶け乍ら酒と踊りあっている。
「お前さんは、社会の裏も表もそれなりに見て生きて来たのは良く分かる」
「だから?」
「そんな人間が、自分を壊し乍らきていくのは見てられん」
「私は、死を待ち望んで生きているんだ」
「悲しい事を云うな。お前さんにしか出来ん仕事があるやないか」
「そんな事は無いさ」
「田中夫妻見たいな人を解放してやるのも、一つの仕事やとは思わんか?」
私達が静かに話をしていると、麓が近付いて来る。
「和さんに見込まれたんだ。年貢の納め時と思って、和さんに身を任しても良いんじゃないのか?」
「何故、二人して私に関わるんだ?」
「昔、ワシ等には掛け替えの無い仲間が居たんや」
「そう云えば、私がその人に似ているとか云ってたね」
「別に顔形が似ていると云う訳やない。只、お前さんが纏ってる空気と云うか、雰囲気が似てるんや」
「確か、死んだって云ってたな」
「正確には、ある事件が切欠で……流れ弾に当たって死んだんや」
死んだと云う言葉に麓が微かに反応を示す。その人物の死は二人の間のタブーなのかも知れない。
「その煙草、もう止めた方がええんとちゃうか?」
「如何して?」
「自分を死に追い込む生き方は、関心せんな」
「勝手にするさ」
「あかん」
「何故?」
「ワシが必要としてるからや」
視線が絡み合う。私は静かに視線を逸らしてグラスを見る。氷がグラスの中で溶け乍ら酒と踊りあっている。
「お前さんは、社会の裏も表もそれなりに見て生きて来たのは良く分かる」
「だから?」
「そんな人間が、自分を壊し乍らきていくのは見てられん」
「私は、死を待ち望んで生きているんだ」
「悲しい事を云うな。お前さんにしか出来ん仕事があるやないか」
「そんな事は無いさ」
「田中夫妻見たいな人を解放してやるのも、一つの仕事やとは思わんか?」
私達が静かに話をしていると、麓が近付いて来る。
「和さんに見込まれたんだ。年貢の納め時と思って、和さんに身を任しても良いんじゃないのか?」
「何故、二人して私に関わるんだ?」
「昔、ワシ等には掛け替えの無い仲間が居たんや」
「そう云えば、私がその人に似ているとか云ってたね」
「別に顔形が似ていると云う訳やない。只、お前さんが纏ってる空気と云うか、雰囲気が似てるんや」
「確か、死んだって云ってたな」
「正確には、ある事件が切欠で……流れ弾に当たって死んだんや」
死んだと云う言葉に麓が微かに反応を示す。その人物の死は二人の間のタブーなのかも知れない。

