リアル

「そらあかん。あんさんが考えている事も分かるけど、坂部君も顛末を見守る義務はあると思うで」
「正体を知られたくない」
「その辺りはワシが上手くさばいたる。只、彼は最後迄見届ける義務はあるとは思わんか?」
「それは、確かに思うけどね」
「なら、決行する日に彼を呼ぼう。連絡はワシが間に入る」
 この依頼の顛末。坂部には最後を知る権利は確かにある。私は、私の正体がばれなければ、その場に居ても構わない。
「ばれた時には、どうなるか分かっていますよね」
「消すって事やろ?」
「ああ」
「肝に銘じとくわ」
「それもそうだが、何時までに用意出来るか知りたいね」
「正確には明日の夕方迄には用意出来る」
「ほう」
「五年物と違って、比較的揃え易い物や」
「頼もしいね」
「出前迅速がモットーやからな」