あたしは頭を抑えながら声のする方を見る。 「星野……くん?」 額を抑えて軽く睨むようにしてあたしを見る星野くん。 「いきなり起き上がんな」 「あ…ごめんなさい」 軽く頭をペコリと下げて 星野くんの顔を見ないように布団を頭まで被る。 今、星野くんの顔なんか見たら苦しくなっちゃう。 それに涙が出ちゃいそうになる。 そう思って布団の中で瞼をギュッと閉じた。 そんなあたしを見てムカッときたのか 星野くんは、あたしから無理矢理布団を奪い取る。