―玲はあたしを恨んでた―


そうわかった時から


いじめが始まった。








「あの……教科書返して」


あたしの数学の教科書に落書きをしている玲とその仲間。


あたしをいじめてる人たち。



「はぁ?これ、あたしのだし」



そう言ったのは仲間の一人。
名前が分からないからAさんで………



「でも…あたしの教科書がないから……」


そう弱々しい声で呟いた。


「うわぁ…教科書ないだけであたし達を疑ってんの?」


そう言ったのはショートカットで髪が栗色でちょっとぽっちゃりしてるBさん。



「自分が忘れたんじゃねぇのかよ」


そう言ったのは長い髪を指にくるくる巻き付けながら遊んでるAさん。



玲はあたしに何も言わないけど笑いながら見ている。




あぁ……


胃が痛くなってきた。