「あたしはっ…!意地悪で、ドSで冷たくて…でも、本当はすっごく優しくて、あったかい…侑志の事が、好き。今は嫌われてるけど…それでも!諦めきれない。 お願いだから…もっと、その人の中身を見て。」 目を見て、ハッキリと言えた。 お嬢様方は悔しいのか、唇を噛んでいる。 「…そうそう。見た目で決めつける女って俺、嫌いなんだよね。お前達も、コイツ見習えば?」 ―――――ッ!!? その声が聞こえたと同時に、あたしは後ろから抱きしめられた。 お嬢様方がバツが悪そうに走って行く。