教室を見渡す…が、いない。 「一緒に来なかったの?」 「…あぁ」 何で来てないんだ? チラリと時計に目をやる。 もう来てるはずの時間だが…。 まさか…事故!? 「大稀、わりぃ!!」 「っへ!?」 俺は立ち上がり、驚く大稀を放って教室を飛び出る。 もし……綾に何かあったら…。 俺のせいだ…――――。