「ギャハハハハッ」
「まぢウケるんだケド〜」
真っ暗な路上であたしたちの甲高い声が響いてる.
「莉菜 最高すぎるっしょ」
「彼氏とのHで違う男の名前だすとか〜ッ」
そぅ。あたし 柊 莉菜は昨日彼氏…とのHの時に 〝ケイタ″を噛んじゃって 〝ケンタ″ って呼んじゃった….
そしたらケイタ
「やっぱりお前俺以外と遊んでんだな!! 最低だわ」
だってぇ〜.
「昨日あんなに飲んだんだよッ!?噛むのも当然じゃん!?」
って周りの友達にキレるあたし….
「けど、 結局別れちゃったんだろー?」
「….」
だって仕方ないじゃんッ.
誤解とくの ダルくなって「別れよう」って言っちゃったんだもーん.
そう思いながら あたしは頬を膨らます.
「ま、新しい恋探せッ!明日は 晴れ晴れしい高校の入学式なんだから.」
そう言ってニッコリ微笑む あたしの愛方 永田 沙希.
「そだね….」
あたしもニッコリ微笑み返す.
よしッ!
明日は遅刻せずに行くぞッ〜.