そして、2日後。 ついに初純とまともに話さずに体育祭の日を迎えた。 「恭平、もう開会式始まるって」 「了解」 俺は、赤色のはちまきを頭に巻いて、一登と一緒に入場門へと向かった。 入場門には生徒がかなり並んでいた。 「…あ」 …─初純だ。 こんなに人がいるのに、あいつを見つけられるのは、俺の特技かもな…。 初純はまだ鼻水をずるずるいわせている。 おまけに後ろから見ていて、明らかにふらふらしている。 その時、アナウンスがかかった。 『それでは第35回体育祭を開始します。』