──…… 放課後、俺はいつものように部活に来ていた。 「足、だいぶ良さそうだな」 「あぁ、うん」 一登がシューズを履きながら俺の膝を見た。 「てか、初純、まだ旗作ってんの?明後日、体育祭だけど」 「…らしい」 俺は初純という言葉から逃げるようにボールを手にとり、その場を離れた。 「はぁ…」 ちらっと女子バスケ部の方を見る。 いるわけないか…。