ただ、今の初純は本当の初純じゃないような気がしてならないんだ。 二年前。 俺が中学三年の時。 俺は初純に恋い焦がれてた。 ひまわりみたいな笑顔を独り占めしたくて、 俺の方を見てほしくて。 けれど、初純には物心ついた時からずっと見ていた人がいた。 そいつの前ではずっと笑顔で、すねてみたり、泣いたり。 たくさんの表情があった初純。 今より断然、輝いていた初純。