二階に上がると、ガラス張りの所から飛行機が飛んでいくのが見えた。 「…初純、今日は来てくれてありがとう」 「え…」 びっくりして陽ちゃんを見ると、陽ちゃんは優しい笑顔で私を見ていた。 「本当に…ありがとう」 …陽ちゃん……。 「……っ…」 言わなきゃ…、 ちゃんと…言わなきゃ。 「…陽ちゃん、私…っ」 その瞬間、私は力強く引き寄せられ、陽ちゃんの胸に収まった。