一登は点数板を出しながら言った。 「それで… 初純もそれについていくらしい」 …─えっ… 「今…なんて……」 聞き間違いであってほしい。 「初純はイタリアに宮下と行くんだ」 イタリア…? ついて…いく…? 俺の頭の中は一気にぐちゃぐちゃになった。 そして…、気づけば走り出していた。