───…… ──… 「ありがとうございました!」 部活が終わり、水道場に向かった。 「初純、お疲れ」 「お疲れ」 一登が先に水道場に来ていた。 蛇口をひねって、水で一気に顔を洗う。 「はぁ─…」 タオルで顔をふき、部室に戻ろうとしたその時、 …─パシ…ッ 「…一登、?」 私が後ろを振り向いて、一登に手首をつかまれていることを気づくのに、そんなに時間はかからなかった。