翌日。 夏合宿も終わり、長い夏休みが始まった。 陽ちゃんへの返事はまだしていない。 「はぁ──…」 家でゴロゴロとしていると、ケータイが鳴った。 「…ん?」 着信は杏理から。 ピッ 「もしもし?」 「初純、合宿お疲れ様〜」 「美術部もお疲れ様!今日はどうしたの?」 「あのさ、明後日の夏祭り、行く?」 …夏祭り?