ついた先は陽ちゃんが寝泊まりしている部屋。


「お邪魔します」


「入って入って」


中に入ると絵の具の匂いがして、夜もここで描いているんだと思った。


「合宿明日まで?」


「うん、バスケ部も?」


「うん」


そんな話をしていると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。


「先輩、明日のことで少しいいですか?」


「…あぁ、う─ん、行ってきてもいい?」


「ぇ…うん、」


陽ちゃんは私に頭をさげて、後輩と一緒に部屋を出ていった。






時間…ヤバイな…。