恭平との距離はどんどん大きくなってく。 けれど、確かに聞こえた。 「…うん…!」 私はなんだか無性に嬉しかった。 ─────……… ──… 「ごちそうさまでした」 時計の針は6時45分を過ぎていた。 このままいけば間に合う。 私が屋上に行くために席を立った。 「初純、ちょっと話があるんだけど」 「っえ?」 振り返ると、陽ちゃんが私をじっと見ていた。 「ん─…」 まだ間に合うか…。 「わかった」 私は陽ちゃんの後についていくことにした。