────……… 「…じゃあな」 「うん…」 家の前についたときは、だいぶ日が落ちていて。 けれど、私はしっかり恭平を見ていたんだ。 「…恭平!!」 遠ざかるその姿を呼び止めると、後ろを向いてくれた。 「送ってくれてありがとう!!」 「あぁ」 そう言ってニカッと笑った恭平の顔は夕日に照らされて、とてもきれいだった。