「あれ、杏理は?」 「あぁ…、ちょっと。すぐ帰ってくるよ」 購買から帰ってくると、杏理がいなくて、一登が一人でお弁当を食べていた。 私も一登の横に座ってメロンパンとオレンジジュースを机に置いた。 「…初純っていつも購買行ったとき、その組み合わせじゃね?」 一登が卵焼きを口に入れながら言った。 「あぁ…まぁ…好きだしね、」 「……?」 私はメロンパンを口に入れながら、窓の外を見た。 …甘……。