「はぁ…はぁ…」 なぜだか駆け出してきてしまった。 タタタ…タ……。 ふいに足が止まると、激しく動く心臓と荒い息に気がついた。 「………っ…」 見上げれば青い空。 つまり、会場から飛び出してきてしまった。 ドクン…ドクン…ッ… それでも、激しく動く心臓と、真っ白になった頭がさっきの出来事を示していた。