女の子の腕を掴んでグイッと引っ張った。


そして、いつの間にか俺は女の子に跨るような態勢に。


「あ…あの……」


ビックリしているのか、女の子は潤んだ瞳で俺を見つめた。


それは……逆効果じゃねぇのか?


どう考えたって、誘っているようにしか見えねぇよ…。


「どいて下さい……。」


さっきまでの微笑みは消えて、ジタバタともがく女の子の両手を無理に押さえつける。


あまり不安にさせないように、笑顔を見せながら。