―――…

「ん…」

掠れる目を擦りながら、まだぼーっとする頭を持ち上げ、辺りを見渡した。

「気がついたか?」

「!!…あなた、だれ?」

「俺はウィリアム・ジョンソン。よろしくな、人魚姫」

「!!」

人魚ってことバレてる…っ

助けて――

ライト!!

「」

「」

「」

「」

「」

「またね!ウィル!」

「!!」

「ほらリリィ!早く行くぞ!」

「うん!」

「…またね、か。誘拐した犯人だってわかってんのか?」

「おもしろいやつだ…」

「」

「」

「」

「なにせこの美貌だろ」

「」

「」

「」

「」

「」