あの時と変わらない、柔らかな唇。 全てが全てあの頃のままの様に思わせる...どうしても あの時のままの様に、錯覚してしまう。 コノ当たり前の日常が、ずっと続いて欲しいと 願わずには居られなかった。 それを 悟ったかのように、ルナンの閉じられた瞳からは 小さな滴が零れ落ち ソラの皮膚を濡らした。 この狂喜に満ちた、月の下で 2人は、しばし時の流れから 離脱 した。