ソラと私と記憶の欠片*




冷たい視線を向け問うが、するりと 交わされてしまう。

「そままの意味、かな?」
言い残し、ドアを閉めた...
否 閉めようとした が

やはり、兄のコトだ。
追求をこんなに易々止めるはずもない。

「どうして分かるんだ?」
「年の功ってよく言うし。」

会話に違和感を覚え、聞き返す。

「年の功?」
にっこり笑い。頷き、忘れていた一言をアイリは口にした。

「だってぇ、ア・イ・リお兄ちゃんより年上だよ?」
「はぁ!?「当たり前じゃん、ソラ」