ソラと私と記憶の欠片*


2人の幸せを、誰よりも願う彼女だから 調停者の役目を任せたのだろう。




「ソラ、あなたもいい加減役割思い出したらどーなのよ?」

頭を抱え うずくまる。

「いつも、大切なコトは忘れちゃうんだね」






「俺は......、もうお前を殺したくない」

そっと ルナンに抱き締められた。


「ソラ、どの道私は死ぬの...そう長くは持たない、それならせめて貴方の手で終らせて」


綻び始めた世界、もう止まらない。


「ソラが私を殺せば、繰返しの世界が始まるは」


選択肢は、無い。